「昔はよかった・・」人間は良い思い出を強く記憶するといいます。
うちの3人の子供たち、まったく性格も性質も異なります。
室内で目を離さず育てた長男は虫を触るのも苦手な子供でした。テレビゲームで育った彼は、30歳に近づいた今でも携帯のゲームアプリに心を奪われています。
いっぽう昆虫や魚を求めて山に川に入り、小学生のうちから筍や鴨の卵をとってくる野生児の次男は、今でも釣竿片手に野山を走り回っています。
三男は同居の祖母祖父に可愛がられたため、長男と似た行動をとっています。
私が子供の頃、公園に作った秘密基地。雨の時はそこで特に何もすることなく時間を過ごしました。男の子は狭いところに秘密基地を作るのが好きなど言われますが、そんな単純なものじゃありません。
昔「風の戯言」という連載を読んだことがありました。作者が鹿児島の離島、トカラ列島に半年分の酒と食料と釣具を持ち込み、巨魚を仕留めるといったものでした。
悪天候の中、テントの中で起きるエピソードや、たまに釣れた魚を食べて自給自足のサバイバル。お金を貯めては、トカラ列島の島々を訪れての、テント生活は、私たちサラリーマンは作者の旅の記録を、作者以上に楽しみにしていたに違いありません。
多くの女性、いや男性でもそんな生活冗談じゃない!って思う人が多いでしょうが、一部の人間はドキドキするほど興味がわいてきます。そんな一部の人とは、きっと幼い頃アウトドアに親しんだ人ではないでしょうか?
そのうち孫でもできたらボーイスカウトに入れ、自然に触れさせる機会をたくさん作ってあげたいと思っています。