一酸化炭素チェッカー

 カセットガス(LPガス)はガス漏れが分かるように臭いが付けられていますが一酸化炭素は無臭。

 私にとって冬のキャンプや車中泊で欠かせないカセットガスヒーターやカセットガスコンロですが、車内やテント内等、狭い場所での使用について大きく注意喚起がされています。
 PLマークなどデザインの一部くらいにしか考えたこともなく昔から当たり前のようにテントの中で鉄板焼きや鍋料理を楽しんできました。しかし狭い軽キャンピングカーでも当然のようにコンロがセットされておりますから、書かれている以上気にする人もきっと多いでしょう。といってもメーカーに問い合わせても答えは「推して知るべし」使ってもいいですよなんて言うはずありません。端的にいうと「等」という玉虫色の言葉に集約されています。これはクルマだからとかテントだからということではなく「狭い」と思われる場所全般で一般住宅も含まれます。製造物責任法=曖昧な表現になるのでしょうかね。

 



160921_001 「完全燃焼するから大丈夫だ!」とたかをくくっている市販の温風ヒーター、家庭用のカセットコンロであっても、火を使うものは一酸化炭素は必ず発生します。
 いくら自己責任でと言われても命は落としたくありませんから一般的な使い方でどの程度の一酸化炭素が発生するのか、測定器を使って調べてみました。

計測の条件
媒体:車載カセットガスコンロとニチネンカセットガスヒーター「ミスターヒート」を同時使用。
車種:①キャラバンNV350 ギャレーとドライビングルームを閉じた状態(ベンチレーター閉)

160921_0045分後
 カセットガスコンロを点火した際に警告ブザーが鳴りました。計測値は97ppm。コンロの真横で測定した為です。2m離れた箇所で実施すると反応はありませんでした。

1時間経過
 数値の変化はありませんでした。
 2時間の燃焼テストでは問題がありませんでしたが、気密性や広さなどの条件が異なると危険もあります。一酸化炭素の濃度を左右する空間が狭い(クルマが小さい)ならば換気を良くするか、ベンチレーターを作動させたり、窓を少し開けておくなどの対策を講じると安心です。

参考資料
 環境基準は「1時間値の1日平均値が 10 ppm 以下であり、かつ、8時間平均値が 20 ppm 以下であること」とされ、また、労働安全衛生法に基づく事務所衛生基準規則では、事務所の室内における濃度について 50ppm以下(空気調和設備または機械換気設備のある事務所では 10ppm以下)とするよう定められています。
・1時間の暴露では、500ppmで中毒症状が現れはじめ、1000ppmでは顕著な症状、1500ppmで死に至る。
・一酸化炭素中毒を自覚するのは難しく、危険を察知できずに死に至る場合が多い。
・軽症では、頭痛・耳鳴・めまい・嘔気などが出現するが、風邪の症状に似ているため一酸化炭素への対処が遅れ、意識はあるが徐々に体の自由が利かなくなり、一酸化炭素中毒を疑う頃には(また、高い濃度の一酸化炭素を吸った場合には)、自覚症状を覚えることなく急速に昏睡に陥る。
・この場合、高濃度の一酸化炭素をそのまま吸い続ける悪循環に陥り、やがて呼吸や心機能が抑制されて7割が死に至り、また、生存しても失外套症候群または無動性無言と呼ばれた高度脳器質障害が残る。

参考:ユニフレーム
空気中における一酸化炭素濃度 吸入時間と中毒症状について

 20ppm  2~3時間で前頭部に軽度の頭痛
 40ppm  1~2時間で前頭痛・吐き気、2.5~3.5時間で後頭痛
 80ppm  45分間で頭痛・めまい・吐き気・けいれん、2時間で失神
 160ppm  20分間で頭痛・めまい・吐き気、2時間で死亡
 320ppm  5~10分間で頭痛・めまい、30分で死亡
 640ppm  1~2分間で頭痛・めまい、15~30分で死亡
 1280ppm  1~3分間で死亡

 

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