イカの夜遊び

 福岡ではこの時期、夜焚きと言われ沖合で漁火を灯し、集まってくるイカを釣る釣りが親しまれています。

 概ね夕方4時前後から船をだし、午前0時くらいまでの釣り。比較的海が穏やかな時期でもあり、暑い時間をさけての手軽な釣りなので、女性にも人気がある釣りです。仕掛けは、イカ専用のイカメタルというルアーと浮きスッテを使ってイカを釣りますので、エサは要りません。



160730_00 柏原漁港を出港し、釣り場に着くまでに取りあえず一杯のみながら待ちます。この同僚たちのバラバラな姿、なかなかいい感じでマッチしています。

アコウ(キジハタ) 沖ノ島が見える近くまで約1時間移動し現場に到着。最初は水深は約75メートル。日が暮れるまで約2時間があるので、鯛ラバというルアーをセットしてマダイを狙います。

 明日は長男の顔見世(昔でいう結納)があるので、なんとか「マダイを釣るぞーっ」と、この一年で一番の気合いを入れて頑張ったのですが、釣れたのは、キジハタやイサキ、アジだけ。

160730_02 でも最後にはキンギョがお祝いしてくれました。針を外そうと指を入れらた噛まれました。可愛いい顔してるのに「マジ痛てえし!」

 えびすさんはとうとう味方してくれませんでした。



 いよいよイカ釣りの時間に突入。仕掛けを取り替えます。



160730_04 日が暮れて、イカメタル60gを沈め、徐々にタナをあげて探るってくるとガツン!という手ごたえ。さっそく釣れてきました。

 美味そうなケンサキイカです。ヤリイカと混同されがちですが。こちらの方が足が長いから区別がつきます。

160730_03 次に、ブドウイカが釣れました。このイカは胴長が20センチ程度で。一見太ったケンサキイカのようですが、異なる種類です。食べてみるとぜんぜん違う食感で、多くの方が「やわらかくて美味しい!」と言うほど地元では有名なイカです。

160730_32 次に姿を現したのはスルメイカ。身は硬いけど塩辛が美味いのはこのイカです。収穫量が高く屋台の焼きイカやスーパーの刺身も多くがこのイカです。

160730_18 大きなケンサキイカを釣ってご機嫌のツージーのぶさんがポーズを決めてくれました。ケンサキスルメの原材料でもあります。日本近海にしか生息していない希少なイカなんです。

160730_05 漁火で日中と同じほど明るいので、ライトなどいりません。この釣り方にハマっている、釣具マニアの貴正係長さん、電動リールと浮きスッテ仕掛け、2本竿で大忙しの作業でした。

 160730_19海中の光には2メートルもあるサメが背びれを出して沖にいます。シュモクザメが泳ぎ回り、海鳥やトビウオが海面を賑わします。海岸から30キロも離れた明かりに、トンボや蛾がたくさん集まってくるのはとても信じられません。
 そんなことに気を奪われながら、私も久しぶりにこうして真面目に頑張っています。

「明日はいい一日になりそうだ。」

 25時までの釣りで、一人20~30パイ程度釣れ、皆えびす顔で帰りました。
 今日は夜遅くまで本当に良く遊びました。お疲れ様でした。

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