幕末の古戦場と秋吉台

 2/18~19 秋吉台に行ってまいりました。
 前日は行き先を佐賀にしようと家内と相談しておりましたが、出発後「やっぱ萩がいいねぇ」ということになり、急遽舵を東に切ったわけですが、関門橋を通過中「やっぱり秋吉台がいいねぇ」と話が変わり、今回の旅のコースを「幕末の古戦場と秋吉台巡り」にしました。

 途中スーパーマーケットで食品の買い出しをし2時間足らずで目的地の「道の駅おふく」に到着しました。ココは21時までの温泉がありますが、北風が”まっぽうし”でしたので、もう一つ先の「道の駅みとう」に変更しました。そこから約20分、到着したのは19:00ごろでした。ここからは古戦場跡周辺までわずか5分程度です。

 家内は運転しない派なので夕食はいつも車中食です。外食にすると酒が飲めないですからね。車中食といっても夕方の出発だったので、めんどうな調理はせず寿司&ちゃんぽんとステーキ焼いただけの簡単メニューです。缶ビール片手にキッチンドリンカー。仕事の疲れが出たのか水割り2杯も飲めばいつの間にか気持ちよく寝てしまいました。

 AM4:00山陰は思った以上に冷え込み車内は7℃。寒くて目が覚めたのでカセットガスストーブを付けて熟睡できました。
 翌朝起きると大きな駐車場に車中泊のクルマが数台。道路挟んで対面にはローソンがあるので非常時の買い出しもできます。生鮮品は8時から販売しています。

 ここで簡単に朝食を済ませます。簡単というかしっかり量は食べています。

 これから騎兵隊にまつわる古戦場周り。ナビに登録されていない場所が多く、地図上に細かく経由地を登録して回り「道の駅みとう」を出発したのはAM10:00頃でした。最近のナビは良いですね、目的地を遠近に関わらずランダムに複数登録して条件検索すると効率的なルートを自動で作ってくれました。これまでは知らずに地図睨みながら順番に登録していました。知らないと損ですね。今回のように小さな観光地を廻るときは、道の駅に立ち寄ると地元行政の観光課や観光協会、商工会などが作ったガイドや観光案内、地図などが入手できます。添付の資料は「道の駅おふく」で入手したものです。今回はこの中で代表的なものだけ端折って廻りました。


 先ずは、大田八幡社 維新発祥の地と言われます。
 金麗杜元治元年(1864)、高杉晋作、山縣有朋、伊藤博文らが率いる諸隊はこの大田・金麗社に本陣をおき、絵堂に陣を構えた萩政府軍と戦闘を繰り広げました。

 絵堂開戦記念碑。1865年諸軍と萩政府軍との戦いを記念した碑。一時は政府軍が金麗社まで迫ったと言われます。

 呑水垰 大田・絵堂戦跡記念碑。この戦いの勝敗を決したと言われる激戦地です。

 大仏ミュージアムを廻ると情報を得られるそうですが通り過ぎでしまいました。

 絵堂戦跡記念碑。 1865年開戦の地です。萩政府軍が本陣を置いた屋敷の門が移築されています。

 古戦場を廻った後、秋吉台カルストロードを走り展望台がある「秋吉台塩パークセンター」を目指したのですが入り口は通行止めになっていました。
 山口県警の方に尋ねると、「今日は野焼きが行われているので午前中通行止めです。正午になったら解除されるので”焼きたて”の道を走ってください(^^)」とのこと。

 しかし12時まであと1時間。入り口のパーキングで待っているのも時間が惜しいので、パーキング内にある「清風苑」で早めの昼食。名物「ごぼう定食」「かっぱそば」をいただきました。各1000円の定食です。ごぼう嫌いの私でも食べれた美味しい食事でした。

 食事を終え、秋吉台に登る前に駐車場に入り口がある「大正洞」に行きました。秋吉台には、秋芳洞、大正洞、景清洞の3つがあります。そのうち全国でも有名な秋芳洞、正確には”あきよしどう”ですが、”しゅうほうどう”とも言われ間違いではありません。北九州に住む人なら子供のころから社会科見学や遠足で何度も行く場所ですが、大正洞は初めてでした。

  大正洞は小さな洞窟ですが秋芳洞とは異なった景観が観られます。入り口で懐中電灯を渡されます。そういえば昼食の時に店が停電しましたが万一の時に備えてということなのでしょうか・・。

  料金は大人一人1000円です。1時間ほどで見学ができます。

 野火の後の「秋吉台カルストロード」は素晴らしく、黒く焼けた山肌に白い石灰岩を散りばめた風景、各所に「地獄」と書かれていましたが、木々に炎が残っている光景は幻想的な雰囲気さえありました。

 先ほどの食事処「清風苑」の主人の話によると、野火を見られるチャンスはなかなかなく今日は天気も良く写真を撮るには最適とのことで、とても幸運でした。

 目的地の「秋吉台ジオパーク」に到着し、車を駐車場に停めて5分ほど登ると展望台があります。展望台の隣に先月オープンした「カルスター/karstar」というカフェがあり秋吉台を一望できます。

 カルスターの中には観光案内所もあります。

 展望台に上がると写真マニアが展望台に三脚を固定して場所取りしていました。数人を残しその場にもいません。海外からの旅行者も多く、せめて写真を撮らない時間くらいは一般の観光客の方に場所を譲れば良いのに日本人のマナーのレベルもたかが知れたものです。同じ写真好きの者からするととても残念です。


  今日は北の入り口は通行止めでしたが、展望台がある南側の入り口からは野焼きが見学できたようです。

 3時間ほど前野焼きの作業中煙にまかれて亡くなった方が出たため「野火の祭典」は午前中に中止となったそうです。コスプレの人達とそれを追っかけしているオヤジ様がたくさんいたので、午後からも結構賑やかでした。 たくさんの壮年ご婦人カメラマンが一眼に三脚付けて風景写真を撮りに来ておられ、コスプレの娘たちも壮年のカメラマンたちにポーズをしてみせたりしてて親しみを感じます。

  気が付いたら自分もオヤジの一人になっていました。コスプレには偏見しかありませんでしたが、これからは応援できそうです。笑
 家内から「自分も昔やってたくせに!」とあっさり斬り捨てられました。

 ここでは、コロッケや焼きそば、から揚げなど安くて美味しい屋台がありました。ここは多くの観光客が楽しめる場所です。ぶらっと山口「秋吉台」は意外にオモシロイところでした。


 お疲れ様でした。

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