西日本は大荒れとの情報の中、中五島ならなんとかなるやろということで出船が決定。
ビビりの私はリスクが高い釣りはすぐに中止しますが、チャーターということもあり出船時間を遅らせて行くことになりました。
遊漁船「海遊」が出航するのは平戸島の潮の浦。高倉健の最期の映画「あなたへ」の収録の舞台となった薄香の集落です。
波高3m近くもあるので揺れましたが背中を叩くほどではありません。船中はこんな感じ。32人がごろ寝。
ほどなく2時間ほどで到着し仲良しの安部さんと一緒に釣り場に上礁。中五島の椛島釣り場周辺はほとんど波がなく絶好の釣り日和。磯の上は風もなく蒸し暑いほど。
「あっ、忘れてた。蚊取り線香」
悪名高い蚊が編隊で襲ってきました。虫除けスプレーで防御しますが耳が刺されて膨れ上がりました。正に耳なし芳一ですな。おまけにスプレーしていないズボンの上やシャツの上から30箇所ほど刺されました。痒くて釣りに集中できません。
五島の磯は離れ磯でも7mmもある大型の蚊がウヨウヨいることが知られています。両手で叩いたら硬い蚊の体積が手の平から伝わる大きさです。海水が混じった雨水で繁殖するんですからすごい繁殖力。五島に行くときは蚊取り線香をたくさん用意して複数置き暑くても厚めの服装を用意してください。ボコボコにされますから。
さて、釣りの話ですがグレは夜釣りの計画でしたが時化のため瀨上がりしたのが夜明けでゴールデンタイムはアウト。夜開け後もベラとキタマクラに翻弄され、8時過ぎに瀬変わり。
つぎの釣り場は足元から深くて釣れそうなところでしたが釣っても釣っても手のひら大の木っ端グロばかりでリリース。
飽きてきたのでアカハタ狙いのテキサスリグに変更。
4インチワームをセット。魚からするといったい何に見えるんでしょう。タコかイカ? ワームはザリガニを模しています。
これをキャストしてカウントダウン。約15秒で着底し食いついてきたのがこいつ。「アラ」のような「アラカブ」でした。
その後自作の餌釣り仕掛けにチェンジし釣れるのはこの方たち。
「ハマフエフキ」「アカササノハベラ」の入れ食い。二本針に秋刀魚の切り身がエサ。このハマフエフキという魚はフエダイ独特の薬臭さがあり私は好きになりません、ベラは岡山県では刺身ができますが身が柔いので共にサヨナラしました。
ミミイカを付けてキャストするとかつてないデカイ引き。
「こりゃ本物や」と渾身の力で引き寄せると間抜けな顔した奴が海面にポッコリ。
「ハトボッボ」でした。釣り人にそう言われている魚ですが、正式には「イラ」と呼ばれています。白身の魚ででいろんな食べ方がありますがあんまり食べる気がしないのでお帰りいただきます。
次はキビナゴを餌に油断していたらガツンという強い当たりがあり、釣れてきたのは30cmほどの高級魚「オニカサゴ」。
それにしても醜い顔してますな。目がどこにあるかわからない。オニカサゴにオニオコゼ、鬼のような面構えですが、美味しい高級魚です。背びれにある毒針が刺さると泣くほど痛いです。(刺された事ないんでわかりませんが)
木っ端グレとたくさん遊んで午後3時に納竿。目的のアカハタは釣れませんでしたが一日楽しく釣りができました。
PS:この情報はGPS情報を記録してくれるMy Tracksというアプリです。google mapsのタイムラインだと大雑把なので、海上や登山など細かく記録するのにはこちらの方が使えそうですよ。